今回から暫くビルクリーニング技能士の学科の内容や教科書の内容をまとめていこうと考えています。熱意ある人達の手助けができたらなと思いまとめていこうと考えていますが、今回は試験自体のデータを見て、なぜこれをしていこうと思ったのかを書いていきます。
現状
https://www.j-bma.or.jp/data/61720
※歴年のビルクリーニング技能士の合格率のリンクです。

学科が2020年を除くと50~60%ぐらいの合格率(2020年はai分析した所ビル管の内容に近く設備・電気に寄った内容や専門用語が多かったので現場経験だけでは難しかったのでは?とされてます)、実技は大体50%ぐらいで落ち着いてますが全体の合格率として40%前後と低い水準になっています。
合格基準としては以下の通りです。
学科:満点(100点)の65%以上
実技ペーパー:満点(100点)の40%以上
実技:各課題(1~3)40%以上 かつ 実技ペーパーを含めて60%以上
※打ち切り時間を超えた場合は失格(不合格)
出題の範囲や過去問
過去問についてはビルメンテナンス協会で無料配布しています。
https://www.j-bma.or.jp/qualification-training/building-cleaning
(だいぶ下の方に協会がまとめてます)
過去3年分が見れるので最初にどのような問題が出るのか確認して対策を練るのもアリだと思います。
https://bmtc-books.shop-pro.jp/?pid=133735971
(ビルクリーニング1級の教科書)

建築物管理訓練センターから教科書が出ているのでこれをちゃんと読めばある程度は問題無いです。これに合わせて予想問題集も出ているのでそちらも合わせたら問題ないと思います。
https://bm-book.com/?pid=182010285
(模擬問題集)

これは1~2級の模擬問題集です。予想問題集の方はテキスト並に高いと思うので安くて過去問の解説も充実しているこちらをオススメします。
私はこちらで勉強して合格してますので、内容については問題ないと思います。
内容とAIの分析
教科書の中身
1級の教科書の中身についてですが、全12編あります。目次だけですが以下の内容です。
1:建築物物と環境衛生
2:建築物の構造及び設備
3:内外装材の種類および性質
4:材料
5:電気・清掃機械と機器の種類と使用法
6:作業法
7:作業計画
8:品質管理
9:廃棄物処理
10:安全衛生
11:感染と予防
12:関係法規
これらの内容が全体的に満遍なく出る様な感じです。なお、過去問をaiに読み込ませたところこういう意見もあります。
AIの分析:特徴と変化の傾向(aiの文のまま)
法令・制度
3年間で最多出題カテゴリ。特に2024年は10問と突出して多い。建築物衛生法や労安法などの知識が重視されてる印象。
床材・建材の性質
毎年5〜6問ほど安定して出題。素材の違いや清掃時の注意点など、実務とのリンクも強め。
洗剤・化学的知識
徐々にやや減少傾向。だが洗剤の成分・pHや適応素材の理解は依然として重要。
感染対策・衛生管理
コロナ影響もあり2023〜2024年で出題がやや強化された印象あり。嘔吐物や手指衛生も定番。
設備・構造
空調・排水・照明・電気など設備関連も常に4〜7問前後出題され、油断できない範囲。
作業計画・標準時間
数は少ないけど計算や表読解を伴う問題が多く、時間配分を狂わせがちなので注意。
機器の使い方
ポリッシャー・掃除機などの構造や使い方は毎年出てるけど、やや頻度は下がってきてる印象。
品質・マネジメント
作業評価・手順・改善の視点などが、現場責任者・監督者目線で問われるようになってきた。
用語・語句理解
専門用語や仕上げ方法(例:バフ、ミセルなど)に関する問題は毎年安定して出題。
その他(統計・社会性)
ごみ処理や3R、構造分類など周辺知識系が2問前後出てる。点数源にしたい分野。
…らしいです。参考にまでaiに頼ってみました。
私的な目的
私が今回学科の解説を行おうと思ったきっかけは、学科を解説している物があまりに無い点です。なので学科を学ぼうとする手立てがない事や、清掃について正しい知識を得る手立てがあまりに無いな…と感じるのです。
なので、私自身が実際に解説や学科の内容についてブログ(できたら動画にもしたいですが)でまとめる事で熱意がある人達の手助けが出てきたらいいなと思い、自分自身の知識の整理も踏まえて解説をしてみようと思いました。
ビルクリ1級はあくまで土台です。
この土台を作る手助けをして後々に病院清掃のまとめやできたらIICRCの翻訳内容をまとめれたら、業界自体の知識の底上げや清掃の質の向上による賃上げに繋がる他顧客が期待している物を提供でき自分や相手も幸せになれるような環境を広げる事が出来ると思うのです。
…と長々書きましたが、単純に自分の知識の整理と1級(2,3級にも通じるものはありますが)の清掃知識の普及を目的にまずは即効性のある過去問(2024~22年のひとまず3年分)の解説を書いてから、教科書の内容を解説をしていこうと考えていますので、宜しくお願い致します。