こんにちは、二等兵です。ここしばらく時間を掛けつつもビルクリ1級の解説をして知識の棚卸をしていました。が、突然ではありますが暫く清掃の技術的な物は置き、道徳的な物をやっていこうと思います。
人手不足と清掃と…
「誰でも出来る簡単な仕事」とよく言われる清掃ですが(原稿用紙3千枚以上反論が書けそうですし、やったら滅茶苦茶長くなりましたので割愛します。)、現状の人手不足により、セキュリティーなどの清掃のやり方の複雑化など、1人1人の負担が増え「誰でも」は出来ない仕事になっていると考えます。
- カードキー等の取り扱い
- 人手不足による負担増と時間による制約
- 外国人労働者の参入、日本人の働き方の価値観によるコミュニケーションなどの問題
- 最低賃金の増加による人件費増
…など様々な問題があり、作業も管理する側も苦戦している状況です。
以前と今での労力差
本来は「高齢の方」「主婦層」の方々など、人材を多く集め・短時間で作業をして一日を終えるというのが以前の清掃だったと思います。
人が多くいるため「拭く」「ゴミを集める」と言った作業を一つ一つ分けることが出来たり、1つの作業を数人で行えたので楽で誰でも出来る仕事だったと考えます。そして、空いた時間で共用部(通路や外回りなど)を手分けをして行うという流れで行えば、効率的に作業が行えたと思います。
しかし、この人手不足・人件費増加により例えば以前は5人で行ってた物を1か2人で行わなければならないなど、労力が倍以上になっています。以前の清掃と現状の清掃では他所の業界から見たらどうかはともかく、性質・難易度がかなり異なり、少なくとも「楽にできる」仕事ではないと考えます。
その為どうしても作業が間に合わない、現状ベテランと言われる人達ですら仕事が追いつかないのはこの性質の変化・難易度の向上が原因だと思います。(少なくとも昔はこうだった…という意見は現状通じないような状況になりつつあります。)
価値観の変化
私自身会社に忠義をつくす人間ではありません。が、働き方の価値観の変化で「個人の効率化」にうるさい人が多く、「全体の効率化」は考えない人が多いと最近年齢層関係なく感じます。
(個人の事は確かに大切ですし、無理をするのは違うと思いますが主観のみで判断する人が多いと感じます)
人手不足でマンパワー(一人の力)では限界があるので協力して行かなければいけないのですが、「個人の効率化」を優先するので協力しない…というのは多分他業種でも課題になっている事ですが、清掃でももちろん課題になっていると感じます。
私自身が怠け者の類ですが、「怠けるにしても全員で怠けた方がみんな幸せだしよくないか?」っと考えます。なので、周りの仕事を少しづつ無理のない範囲で手伝い・負担を少しづつ減らせば働きやすくなると思い行動しています。
こうして周りの人も同じように無理のない範囲・残業などの時間の超過をしない範囲で少しづつ手伝えば、仕事の負担が全員減り余裕が出てきて働きやすい環境になります。ただ、先ほどの「個人の効率化」を優先する人達の増加によって「あの人が勝手にやってるだけ」「やってもらってあたりまえ」となり、ある層への負担増・別の層の極度な負担減が出てきてしまっているのも問題だと思います。
専門性を求められないレベル
監督者のテキストには「同業他社で比較しても仕事の内容は殆ど違いがない」とあり「教育の質が会社の優劣の差を決める」と書かれています。私は技術・知識無くして効率化は無く、顧客の満足度を得ていただくにも絶対必要な要素だと今も思います。
が
多分私の考えを共感を得る方が少ない事や、技術・知識を広げても覚えない・覚える段階では無い人達の方が多いです。(というか、勉強や知ろうという人がそもそもいないです)
覚える段階では無いというのは、技術よりも先に「職場の指示ややり方」がおぼつか無いので伝えようがないのです。
(手袋をつけてね、洗剤はこれを使ってね、汚れてる個所は拭いてね…という簡単な指示です。技術や小手先・応用の話をしているわけではありません)
専門性と他業種でも通用する共通性
人手不足や働き方の価値観の変化によって、管理する側も苦戦し、作業する側も苦戦する現状で私は技術・知識で楽に作業出来るようにすればいいのでは?と実践したがダメでした。
教育の質と言っても、作業の専門性(清掃での汚れの取れやすさ、洗剤の使い方など)を求めてない環境では私の持っている物は意味が無い。と痛感をした。
なので専門性を一時捨て、他業種でも通用する道徳的なものや社会的な物を広げ、働き方に関する物を広げて行く必要があるのかな?と考えました。
なので道徳的や初歩の話をやります
価値観の変化や人手不足で働く人達の協力は必要で、これからその傾向が強まる事や、その為の指導を早く出来るかで会社の存続が決まると極端ですがそう考えます。
協力出来る環境を作る為にも、一般的な話をする事での共通認識や道徳的な物を広げる事で考える人を増やしていき、まずは働きやすく余裕が出やすい環境をつくる事が存続の鍵になると考えました。
「全体的な効率化」の考え方というのはどの業種でも定石みたいなものがあると思いますし、それを私も頭の中で考えていることを整理しつつ、広げることができたらいいなと思います。
私の持つ専門性はそこができた先だと思いますので、しばらくはそこを重点にやります。
本当はIICRCの翻訳した物を要約して広げたり、JISの試験内容をまとめたりもしたいです。そこを期待していた人には申し訳ありません。これからしばらく続けようとしていることは、初歩だとは思いますが皆様の職場や自分自身にも役に立てる内容を作りますので、どうかよろしくお願いします。
(作業監督者の講習などで投稿間隔があいてしまう事や、仕様書の見方など技術・知識の面の話も時々していきたいな…とは思いますのでよろしくお願いいたします)