こんにちは、二等兵です。
最近youtubeで清掃の勉強をしています。新聞(ビル新聞や日本ビル新聞)も見ているのですが、「綺麗にする」という点では動画の方が勉強になりますね。
(新聞はトレンドや新商品の情報を得るのに便利ですね!)
今回はとりわけ…
勉強している中で一番目を引いたのは
水垢です
普段清掃をしていますが、日常清掃では取りにくいし限られた時間の中で取るのは中々厳しいですよね。そもそもこの水垢って何だ?っというのも踏まえつつ今回はこの水垢の除去について見ていきましょう。
水垢の正体と成分
まず、この水垢が一体何物なのかAIに聞いてみましょう。
水垢の正体は、主に水中に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が蒸発して残ったものです。これらのミネラル分は硬水と呼ばれる水に多く含まれており、硬水が蒸発すると白い粉状や薄い膜の形で表面に残ります。特に、水道水には微量のミネラルが含まれているため、長期間放置すると水垢が発生しやすくなります。
Chat GPTより引用
成分:カルシウム(Ca)マグネシウム(Mg)シリカ(SiO₂)
カルキ汚れとは違うのか?という問いについては
カルキ汚れ(一般的に「カルシウム汚れ」とも呼ばれます)は、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が蒸発後に残った堆積物です。特に硬水地域ではこの現象が顕著です。
Chat GPTより引用
という事でほぼほぼ同じ水垢=カルキ汚れとみていいと思います。
水垢:カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分や、シリカなどの水汚れ全般的な言い方
カルキ汚れ:ミネラル成分に中心とした汚れの言い方
酸は水垢に効くのか?
カルシウムとマグネシウム
カルシウムとマグネシウムは酸と混ざることで除去が可能です。
カルシウムは酸と反応すると、酢酸カルシウム+二酸化炭素+水になります。
マグネシウムも、酢酸マグネシウム+二酸化炭素+水となります。
カルシウムとマグネシウムは水に溶けにくい性質ですが、酢酸カルシウムも酢酸マグネシウムも水に溶けやすい性質になるため除去ができます。
【問題児】シリカ
困ったことにシリカが酸と混ぜても除去ができないのです。
理由としてはシリカ自体が安定した性質であり、基本的に酸にもアルカリにも溶けにくい性質があるからです。(ただし、水酸化ナトリウムのような強アルカリ、フッ化水素酸などの特殊な酸…など特殊な物を使えば除去が可能ですが、非常に危険です)
除去はできるのか?
基本的な洗剤では太刀打ちができないですが、除去はできる方法があります。
- 専用洗剤(フッ化水素酸を含んだ)の使用
- 物理的な研磨(軽い物ならアクリルパッドでも除去が可能)
の二通りがあります。
専用洗剤については容易であり早く作業ができます。しかし、洗剤自体が高価であり、また使い方を誤まると変色が起きる可能性があります。
この方(茂木流掃除講座様)は専用洗剤で何分擦り洗いをしたら一番いいのかを検証しています。
5分で濃度を2倍にした時に、酸で鏡が焼けてしまったという内容からもある様に、洗剤は強力ですが使い方が難しいですね…
研磨については変色は防げるものの、時間がかかり素材自体に傷がつく可能性がある他、コーティング・フィルムを削ってしまう可能性があります。
これ結局どうしたらいいの?
結局どうしたらいいのか?って結論になりますが…
これを書く前に私なら「洗剤を使ってシリカ汚れを擦って磨きましょう!」って結論を出してました。
が
酸焼けしてますね…そう、ある程度結論が見えたところで実験をしましたが、2分もつけていないのに酸焼けをするという事態が発生してしまいました。
この後色々休みに調べ、シンクであれば研磨剤で擦ればどうにかなるという事で備品を購入し修復しました。(また後日写真載せます)
付け焼刃で行うと汚れ方が酷くなってしまうため…シリカは多少諦めた方が良いのかもしれませんね…(素材によっては、今回の様に酸で一度シリカを取ってから、研磨する方法もありますが…一般的なのか?これ?)
もしそれでも綺麗にしたいのであれば!
- 軽い酸(クエン酸や重曹など)での水垢が除去できるか実験する。
※だめなら、専用の洗剤を試す(濃度を薄めた上、実験をした上で) - シリカ専用の洗剤を使う。(これも濃度を薄めた上、実験した上で)
又は、研磨剤(サンドペーパー、スコッチブライト等)での目の粗い(#800ぐらい)から細かい(#2000~3000)での順で擦っていく。 - 万が一、素材が酸などで侵されてしまったら研磨による復元(復元研磨)を行う。
という順番で行けば、酸で素材が侵されたとしても復元研磨である程度は復元できるはずです!
(素材によっては通用しない時があります。その時は各自で調べていくしかありません)
という事で今回は以上です!
次回は水回りの汚れで、水垢の次に困る黒カビの除去について徹底的に考えていきます!それではまた!