こんにちは、だいぶお久しぶりになります。二等兵です。
様々な事がありまして、投稿の方が滞っていました。そのことについてはどこかで書けたらとは思いますが、とりあえずは投稿を再開したいと思います!
手始めに、今年度(2025年)のビルクリ1級の学科の解説をまとめ、その後教科書の内容をまとめつつ、時折別に逸れて技術に関してや素材に関しての事などをまとめていけたらと考えていますので、よろしくお願いいたします。
解説の前に…
解説の前に、今回の試験の合格率や近年の推移を簡単に確認して、私も実際に問題を解いた時の所感もまとめていきたいと思います。

学科は50%程度、実技は45%程度と共に例年並みで、全体の合格率も同様だと見れます。
学科は徐々に勉強している人が増えているのか40%後半から徐々に上がり50%で落ち着ている状況で、良い傾向だと思いますが、実技に関してが50%後半から40後半へと下がってる状況です。
実際解いてみたの所感(個人的感想)
暫く清掃に触れてこない状況で、今回の問題をぶっつけ本番で解いてみました。
問題としては以前の過去問と少し毛色が違うように感じました。
清掃に関しては依然とさほどレベルの差を感じませんでしたが、建築や設備関係や廃棄物に関して少し出題の内容が専門的な部分に踏み込んでるように感じました。
(B群問3、4は今までで見たことがあまりないですし、A群18,B群20の環境サイクルも私はあまり見覚えがないです)
また、依然と比べテキストをただ覚えるだけでなく、考えて答えを選ばなければいけない問題も少し増えたなと思えます。テキストの中身だけ覚えで、臨機応変に薬剤・作業を選ぶことができない方も多々見ますので、私的には良いことだと思います!
どちらにしても、ビルメンブックセンターでテキストをちゃんと読まないと今回のものは全問解くことは厳しいかな…を感じました。
ちゃんと安全圏を目指すならテキストは買い、読み解きましょう。テキストの内容は正直清掃をやるなら最低限知っていた方がいい内容だと思いますし、私の解説の根拠を調べたり・過去問の内容がなぜその答えなのか調べたり、学んだりするためにも買った方がいいです。(…テキスト販売の回し者ではないです)
と前置きと感想はここまでにして、ここからは解説をしていきます。
問題
※共通
問題はこちらから確認をお願いします。できるだけ教科書の根拠に沿って解説を書いていきます。
問題によっては実務では合っていても、試験的には間違っているという問題もあります。(例:2024年A群18問…今回載っていますね)そういう物だと割り切るしかないので割り切りってください。
あと、久々に記事を書くため多少見やすさが違います。ご容赦くださいませ。
1問:誤
建築物の外部から内部へ与える環境衛生上の影響として、光が昼間与えるマイナス要因は、プ
ラス要因より大である。
1編 建築物と環境衛生(2章建築物と環境衛生より)
これはちゃんとテキストで明文化して書かれているわけではないですので私の主観で解説を書きます!
まずは問題文を図にしてわかりやすくしてみましょう。

…とりあえず人のセリフは置いとくとして、問題文を分かりやすくするとイラストのように、
「外からの光(昼光照明)が入る事はデメリットが多いですか?」という問いです。
専門的な言葉で、室内に自然光を取り入れる事を昼光照明と言います。(照明で光を取り入れる事を人工照明といいます)
・メリットとしては、太陽光を浴びることで体内時計をリセットできるという健康的なメリットや部屋の中を明るくできるというメリットがあると考えられます。
・デメリットは、人工照明と違い明るさが調整できないという点がありますが、遮光カーテンやブラインドでまぶしいなら昼光照明を遮る事ができ、それこそ人工照明で部屋の中の明るさも調整できるのでさほどマイナス要素が多いとは考えにくいと思います。
よって誤りだと言えます。(ただし、これは明文化されていない点があり、私の史観からこれを書いているため、解説が間違っている可能性もあります)
2問:誤
見た目に清潔できれいであるということは、衛生的であると言える。
1編 建築物と環境衛生(1章建築物清掃と環境衛生より)
清掃の目的で「美観の向上」の段落に「見た目上清潔で綺麗であるからと言って、衛生的だとは限らない」と書いてありますが、今回はもう少し深堀しましょう。
人の目視できる最小の大きさが10μm(0.01mm)が限界です。しかし、人体に有害な物質がどれほどの大きさだというと…
- ほこり(浮遊、沈降含め):0.1μm~100μm
・1.0μm以下 (微細) :肺胞まで侵入
・1.0~15μm(中規模) :上気道に侵入
・15~100μm :鼻やのどの粘膜に付着 - たばこ煙 :0.1μm
- 細菌 :0.5μm~10μm以上
…と、目に見えないもので有害な物質があります。(清掃で除去可能なのは4μmが限界で、それ以下の物質除去は床材に影響を与えてしまいます。フィルターを使えば0.5μmまでが限界。)
そのため、目に見て綺麗に見えても、目に見えない有害物質が存在しているため、衛生的とは限らない…となりますので誤となります。
3問:誤
鉄筋コンクリート造において、コンクリートの中性化は構造体の寿命に影響しない
2編建築物の構造および設備(1章建築物の構造より)
これを説明する前に、まずは鉄筋コンクリートの断面を見てみましょう!

一般的に鉄筋で骨組みを作り、それを守るようにコンクリートが充填されています。これはなぜこんな関係かというと…
- コンクリート
圧縮に強い、火に強い、pH12~13とアルカリ性の物質
引っ張り力に弱く、靭性(曲げや変形)に対して弱い - 鉄筋
引っ張り力に強い、靭性が強い
酸や熱に対して弱い
これらの特徴から見ると、コンクリートの弱点を鉄筋を入れることで補い強度を増すことができることが分かります。また、鉄筋が酸や熱に弱いという弱点をコンクリートで囲う事で守る事ができるので、互いの弱点を補う事ができます。
コンクリートの中性化
コンクリートがpH12~13と書きましたが、これが中性化(pH11以下になっていく)が進むとどうなるかというと…
鉄筋の錆が発生し体積が増える→増えた体積によってコンクリートが耐え切れずひび割れる→躯体の弱体化…となってしまいます。

よって、コンクリートの中性化は構造体に影響をするため、誤となります。
中性化防止(コンクリートメンテナンス協会様、中性化の補修工法より参照)
コンクリートの中性化は酸性雨や大気中の二酸化炭素・自動車などの排気ガスが原因で起こってしまいます。それらを防ぐために…
・表面保護工法:皮膜を塗って対策する方法。
・ひび割れ注入工法:ひび割れに対して樹脂材を充填して劣化を防ぐ方法
・断面修復工法:コンクリートをはつり(解体)して、再度充填する方法
・再アルカリ化工法:電気的な手法でアルカリ性を再付与する方法…があります。清掃とは少し違う部分ではありますが、コンクリートもいずれ劣化しこれらの措置が必要になるというのは片隅に置いた方がいいのかもしれません。
4問:誤
エレベータでは、ランディングプレート、扉、溝、内壁、インジケータなどが清掃の対象となるが、
大切なことは、溝の汚れ物質など事故につながる要因を排除し、安全運行に寄与することであ
る。
2編建築物の構造および設備(2章建築設備より)
エスカレータやエレベーターなどを昇降運搬設備と言います。
これらについては人や物を運搬して、建物の縦の導線になりますが特に安全性・安全運航に気を付けなければなりません。という事で正!…としたいですがもう少し深堀しましょう。
エレベーターの部位

これはエレベーターのかご内のイラストになります。エレベーターは扉・鏡・手すり・スイッチ周り・換気口・床…などが大体清掃箇所になります。人の行き来が多いので土砂が床に溜まりやすいのが特徴です。スイッチ周りの手あかが付きやすいのでこまめに拭いた方がいいです。
エスカレーターの構造

続いてはエスカレーターの構造のイラストですが、清掃箇所としてはライディングプレート・パネル・手すり・コム、コムプレート(イラストではわかりにくいですがエスカレーターの黄色い部分がコムです)・踏み台・デッキプレート…が大体清掃箇所です。
問題に戻りますが、問題文の後半は正しいですが、前半部分はエレベーターでなくエスカレーターの説明なので誤になります。
5問:誤
タフテッドカーペットで使用されているラテックスゴムは、水の影響は受けない。
3編建築物の内外装材の種類及び性質(1章床仕上げ材より)
タフテッドカーペット
タフテッドカーペットはオフィスや公共施設でよく使われるものです。タイルカーペットに使われるのもこれですね。まずタフテッドカーペットがどんな構造化見てみましょう。

機械で基布に糸を通して作るカーペットで、問題文にあるラテックスゴムは接着剤で基布の下にあり、糸が抜けないようにするための素材です。
ラテックスゴムと水
ラテックスゴムが接着剤だという事で、水の影響は受ける事がなんとなくイメージが付きますね。
実際に、水によって脆弱化してしまうので、大量の水を使用してしまうと収縮や膨れが発生してしまう可能性があります。(合成繊維の場合は伸びる可能性があります)
というところで、水の影響を受けてしまうので誤です。
6問:正
天井仕上げ材料としては、軟質繊維板やロックウール(岩綿)吸音板がある。
2編建築物の構造および設備(3章建築物各部より)
天井材
よく見かけるのは天井材の性能ですが、防火性・断熱性・吸音性を求められます。
今回は天井の仕上げ材がどんなものがあるのか?が問われますが一般的には以下のものがあります。
- 左官系仕上げ材(プラスター仕上げなど)
- ボード、合板張り仕上げ
- 金属板仕上げ
この三つに大別され、細かい材料で見ると「ロックウール吸音板」「軟質繊維板」「アルミルーバー」「塗装による仕上げ」などがあります。

もちろん、駐車場などで見かけるような天井材を貼らない「コンクリートのスラブ天井」や断熱材を吹き付けたままの「吹付仕上げ」などがあります。
ということで、問題文のままなので正です。
7問:誤
洗剤の濃度は、その濃さに比例し、効果が増す。
4編材料(1章洗剤より)
これは定番なので覚えてしまいましょう。
「洗剤の濃度が濃いからと言って、効果が増すわけではない」
界面活性剤はある濃度までは急激に効果が上がり、それ以降の濃度では効果が徐々にしか上がらない(CMC:臨海ミセル濃度)という性質があります。
市販の洗剤もこの界面活性剤の性質に沿って作られているため、一定の濃度までは効果が急激によくなっても、それ以降は徐々にしか上がりません。
そのため、問題文の「濃さに比例して、効果が増える」は誤りなので誤です。
8問:正
助剤の働きの一つとして、界面活性剤の効果を高める働きがある。
4編材料(1章洗剤より)
助剤は界面活性剤の働きを助ける役割を持つものです。主な役割としては、以下の5つです。
- 界面活性剤の表面張力を低下させる。
- 水のアルカリ性・酸性を洗浄に適するように調整する。
- 水質の軟化させる作用があり、カルシウム・マグネシウムを封鎖する。
- ミセルを低濃度で作らせる役割。
- いったん離脱した汚れの再付着を防止する働き。

そのため、問題文のとおりなので正になります。
9問:正
高圧洗浄機は、圧倒的な水圧で落ちにくい汚れを強力に吹き飛ばす機械である。
5編電気、清掃機械器具の種類(2章清掃機械の種類・構造・使用方法より)
高圧洗浄機は問題文のまま「水だけでは落ちない汚れを、圧倒的な水圧で吹き飛ばす機械」です。
主に石材の黒ずみや壁面の汚れで使っているのを見ますね。最近ですと、自洗機の様に高圧洗浄をしながら水を回収するような機械もありますね。
(レボテック様の「HOTJEBLOふじやまR2」が有名ですね)

という事で、問題文のままなので正です。
10問:誤
ポリッシャーの操作中に、異常音が発生する原因のひとつには、モーター内部への入水による
ものがある。
5編電気、清掃機械器具の種類(2章清掃機械の種類・構造・使用方法より)
ポリッシャーの不具合原因・対策
ポリッシャーの故障は大きく6つの要因があります。
1.スイッチを入れてもモーターが回転しない
(コードの断線、プラグの不良、スイッチの接点不良、コネクタの取り付け不良)
2.ブラシが回転しないでモーターがうなる
(ギアの破損、ガバナの接点不良、コンデンサの破損、始動コイルの焼損)
3.スイッチを入れると電源のヒューズが切れる
(コード・モーターコイルの絶縁不良)
4.機械に触ると感電する
(スイッチのの絶縁不良、コードの断線接触、モーター内部の入水)
5.異常音がする
(ギアの破損、ベアリングの破損)
6.油が漏れる
(パッキング・オイルシールの破損)

いずれにしても、故障や違和感があったら一度作業を止めて点検したり、無理に使用するのはやめて修理やメーカーへ連絡して工場で直していただいた方が安全です。
今回の場合「モーター内部の入水」が原因の場合、感電の恐れがあり、異常音が出るわけではないので誤りです。
今回はポリッシャーの故障原因でしたが、真空掃除機の故障原因と対策もよく出るポイントなので覚えていきましょう!

11問:誤
鉄さびや緑青は、アルカリ剤によって溶解する。
4編材料(1章洗剤より)
鉄さびは鉄にできる赤茶色の錆です。緑青(ろくしょう)は銅にできる錆です。


これらの錆に関しては、酸性の洗剤で溶解したり、研磨剤で磨いて錆を落とします。
錆自体はアルカリに近い性質を持っているので、酸では反応をしますが、アルカリに対しては反応が起きにくいのであまり効果的に反応が起きません。
よって、錆に対してはアルカリでは溶解しないので誤になります。
12問:誤
ノンスリップに使われる真ちゅうは、酸化膜を生成することで変色しない。
6編ビルクリーニング作業法(3章建築物各部の清掃方法より)
階段のノンスリップはアルミ・ステンレス・真ちゅうといった金属類、最近だとプラスチック、ラバー材がよく使用されます。
真ちゅうは空気に触れることでだんだん黒ずんでいきます。この黒ずみが酸化膜です。これを防ぐために定期的に専用の研磨剤で磨く必要が出てきます。

よって、真ちゅうは酸化膜をつくってしまい、変色を起こしてしまうので誤となります。
13問:誤
エクストラクション方式は、ポリッシャー方式に比べると洗浄力が高い。
6編ビルクリーニング作業法(3章建築物各部の清掃方法)
カーペットの洗浄方式
カーペットの定期清掃の方法としていくつか種類があります。まずはエクストラクターとポリッシャーを使う方式見てみましょう。(洗浄力順)
- ポリッシャー方式(ポリッシャー+エクストラクター)
ポリッシャー(タンク付き)で洗浄液を少量使いカーペットを洗浄し、エクストラクターで水洗いしつつ汚水回収をする方法です。
洗浄ムラや汚水の回収などで難易度が高いことや、カーペットの縮みを起こす可能性があるという欠点がありますが、重汚染の洗浄など洗浄力が非常に高いです。 - エクストラクション方式(エクストラクターのみ)
エクストラクターで洗浄と汚水回収を同時に行う方法です。
前進作業なので洗浄跡を踏まなければいけない点や、隅々まで洗浄ができないという欠点はありますが、作業自体は容易で再汚染が少ないです。 - バフィングパッド方式(ポリッシャーのみ) ※1級の実技で行う方法です。
パッドに洗浄液または水を浸透させて、カーペットにした洗剤を散布した後にポリッシャーでバフ掛けをする方法です。(洗剤によってはその後に、真空掃除機を行い汚れを回収します)
作業自体は容易で上記のものより乾燥が早いですが、パイルの内部までは洗えないため軽度な汚れの場合に行います。
※ポリッシャーの作業だからポリッシャー方式となりやすいかもしれませんが気を付けましょう
他にも、ドライフォーム・スチーム・パウダー・オフロケイ―ションといった方式があります。ここでは省略をしますが、それぞれ特徴を抑えましょう!
なので、エクストラクション方式はポリッシャー方式よりも洗浄力が劣るので誤となります。
14問:正
単位作業時間は、作業量要因数×標準作業時間×1日(月間)作業回数で求めることができる。
7編作業計画(2章作業計画の基礎知識より)
単位作業時間は各場所ごとの作業時間の事です。
その場所での作業が1日(または1か月など)あたりにかかる時間の事で、例えばエントランスの床の除塵が30分かかります。1日2回行わないといけません…という場合、30分×2回=60分が単位作業時間となります。
作業量要因数は面積や道具の個数や作業工程数などの事です。数学で言うところの変数(xやyのような)のようなイメージですね。
よって問題文のままなので正となります。
作業時間と能力差、人によってのあれこれ
今回の様に計算をして分数をだして、それに沿って計画を練るのは理想です。が、作業を行っていくと大体の分数はわかってくるはずです。
清掃は、人によって能力差が著しく激しい業種なので私の場合は…
・能力が高い人:標準時間×0.8~0.9 (30分が基準だと24~27分)
・能力が低い人:標準時間×1.1~1.25 (30分が基準だと33分~37分)
という感じで見積もってます。これらは、作業をして分数を意識していくと自然に身についていきます。どの作業工程が何分かかり、トータル何分かかるか、あまり意識したことない人はまずは自分の作業に置き換えて調べてみましょう!
この辺も少し落ち着いたら色々書きたいですが、まずは自分なりに標準の時間を作り、そこから、職場で働く人たちの分数を見て平均値を出せるようにできたら作業計画も立てやすくなり、どこで人が足りないのか考えやすいですね。
15問:誤
標準作業時間は、主体作業時間と除外時間の 2 つで構成されている
7編作業計画(2章作業計画の基礎知識より)
これは定番の問題なので下の表をまずは見てみましょう。

先ほどの問題の続きですね。単位作業時間は1日でどれだけ時間かかるのか?でした。
標準作業時間は…
- 一定の作業環境条件下で
- 一定の資機材の使用
- 一定の作業方法
- 標準の能力を持つ人が行う
- 適切な努力をして
といういわゆる、普通の人が普通の道具・方法・指導の下でどれだけの作業時間がかかるの?というのが標準作業時間です。
・主体作業時間:実作業時間
・余裕時間:ゴミの運搬や移動、資機材などの準備、休憩や指導・打合せなどの時間
標準作業時間は、この2つの時間の事をまとめて言います。
もう一つ除外時間という物があります。これは会議や教育などを指します。
よって、標準作業時間は主体作業時間と余裕時間の2つの事で、除外時間は含めないので誤となります。
16問:誤
品質管理上の汚れの確認方法は、全てをくまなく見るほうが適している
8編品質管理(3章点検評価と改善)
汚れの確認方法としては、汚染度の激しい個所などに絞って範囲を決定して確認します。
問題文の様に、全てくまなく確認すると時間がかかってしまい、評価にばらつきが発生しやすくなってしまうからです。
なので、誤となります。この問題は結構定番な問題なので、汚れの確認については覚えてしまいましょう。
17問:正
建築物清掃の管理は、計画→実施→点検評価→改善のサイクルを円滑に回すことがポイントで
ある。
8編品質管理(3章点検評価と改善)
PDCAサイクルで建物の管理がしやすいです。(清掃に限りませんがあらゆる業種でこれはよく聞きますね)
Plan(計画)、Do(実行)、Check(確認)、Action(改善)ですね。これは試験関係なく一般的な知識として覚えましょう。という事で、問題文のままなので正です。
18問:誤
廃棄物の環境サイクルとは、天然資源の消費を抑制し、環境への負荷を低減させることである
9編廃棄物の処理方法
環境サイクル
人の生活で「自然資源」を加工し、それがいずれ「廃棄物」になります。その廃棄物がまた自然に戻ることを環境サイクルと言います。

廃棄物の量が昭和の大量消費以降増えている事もありますが、施設の改善で生産量が増えたことにより資源が枯渇するといった問題が発生します。なので、全体を見てどう改善するかが現在の課題とも言えますね。
さて、環境サイクルは自然資源と廃棄物の流れで、天然資源→廃棄物→天然資源への還元のサイクルの事なので誤となります。
19問:正
廃棄物処理の減量化とは、廃棄物の排出量を全体として少なくすることである
9編廃棄物の処理方法
廃棄物処理の3原則
先ほどの環境サイクルで廃棄物から天然資源への還元をどうすれば早く行えるのか?を考えた時に次の3原則が出てきました。
- 減量化
廃棄物の排出量を全体として少なくすることです。 - 安定化
最終処分前に廃棄物を物理的・科学的・生物化学的に安定した状態に処理する事 - 安全化(無害化)
健康に有害な物質、環境保全上の障害をもたらす物質を安全に処理をする事

よって、減量化は廃棄物の量を全体として少なくすることなので正です。
20問:正
通常、85dB以上の騒音環境のもとで長時間働いていると、騒音性難聴を起こす危険がある。
10編安全衛生(7章作業環境と健康より)
騒音
騒音自体が「不快感」「精神疲労」を引き起こして災害の増加や作業効率の低下につながります。
更に長時間騒音にさらされると「聴力障害」を引き起こします。
85dB以上の騒音環境だと、騒音難聴を引き起こす危険があります。
清掃の機器は70~83dBのレベルで、電車や工場と同じぐらい「うるさい音」と判断されるレベルで、日ごろ使っている真空掃除機も80dB前後のレベルです。
という事で、問題文のままなので正です。
21問:正
清掃作業における労働災害の原因として、
・中高年齢者が多い・労働集約型業務である・建物が分散していることなどがあげられる。
10編安全衛生(1章災害発生の仕組みと防止より)
労災の原因としては、以下の原因が推測されています。
- 中高年齢者が多い
- 労働集約型業務(人の手に大きく依存している仕事の事)
- 建物が分散している(現場が点在して、複数の建物の行き来を必要としている事)
- 安全教育が徹底されてない
よって、問題文のままなので正です。
これに関連してよく見かけるのは、発生状況と割合ですね。これもよく見かけるので覚えてしまいましょう。
・転倒事故:45%程度
・墜落・転落事故:21%程度
この2つがビルメンテナンスの労災で大きく割合を占めています。転倒と転落は本当に気を付けて業務を行いましょう。
22問:正
感染が発生する重要な感染経路として、接触感染、飛沫感染、空気感染の3つがある。
11編感染と予防
感染経路は接触、飛沫、空気の三つがあります。
- 接触感染
人の手指を介して感染する経路の事。直接人の体や体液などを触ったり、物を触る事で感染を引き起こしてしまう事ですね。手洗いはこれを防ぐために行いますよね。 - 飛沫感染
せきやくしゃみ、会話などで飛び散る病原菌の飛沫を鼻などの粘膜に付着させて感染する方法。
ただし、これは長時間浮遊しないのでいずれ地面に降下していきます。 - 空気感染
飛沫感染の病原体よりもより微細で、長時間浮遊している菌を鼻などの粘膜に付着させてしまう方法。

よって、問題文のままなので正です。これも定番問題なので感染経路のこの3つはそのまま覚えてしまいましょう!
23問:誤
清掃における衛生管理での建物の区域として、汚染区域と清潔区域がある。
11編感染と予防
ゾーニング
衛生管理の基本で、汚染度によって使う資機材を分ける考え方がゾーニングです。
ビルクリ1級で書かれているのは一般区域と汚染区域の2つがあると記載されてますね。
※病院清掃受託責任者などを見ると、病院では清潔区域、準清潔区域、一般区域、汚染区域の4つに分けられますね。
イメージとしてはトイレとそれ以外と考えると分かりやすいかもしれませんね。(厳密にはSKや汚物流しのある場所、ゴミ庫なども汚染区域に判別しているところもあるかもしれませんね)
よって、建物の区域は「一般区域」「汚染区域」なので誤です。
これと似ているところで、上記はたぶん病院でのゾーニングの話ですが、ビルのゾーニング4区域があります。(用途ごとでゾーニングが違うのでそれぞれ違いは把握しないといけません)
- 共用区域
ビルの利用者が誰でも使える共用的な区域(トイレや通路など) - 専用区域
貸室の区域 - 管理用区域
受変電室、機械室など、ビルの管理目的に使用される区域 - 外装・外周区域
壁面や窓ガラス、外周の通路や空地・植え込みなどの区域
他にも汚染度によってのゾーニングである、「トラックオフ・エリア」「ファネル・エリア」「トラフィック・エリア」「スポット・プロン・エリア」もあります。
ここらへんはぐしゃぐしゃになりやすい部分なので、区別してしっかり覚えましょう。
24問:誤
特定建築物の維持管理権原者は、建築物環境衛生管理技術者を特定建築物に常駐させること
が義務づけられている。
12編関係法規
建築物環境衛生技術者(ビル管)
特定建築物の所有者や維持管理根源者(オーナーや管理会社などの建物の管理責任者)は、適切に環境衛生を管理するために、建築物環境衛生技術者の選任が義務付けられています。
(ちなみに必ずしも常駐する必要はないです)
という事で常駐する必要はないので誤です。
25問:誤
「建築物環境衛生管理基準」では、定期清掃(大掃除)を 1年に1回、定期に統一的に行う。
12編関係法規
建築物環境衛生管理基準
建築物環境衛生管理基準は、建築物の環境衛生の技術的な目標です。
空気環境・給排水・清掃・ネズミ昆虫などの防鼠…など環境衛生上良好な環境を維持するための措置が定められてます。
これは最低限の基準ではなく、良好な環境を守るための高い水準の目標と考えられています。
という事で実際の管理要領のPDFはこちらになります。
ここの「第5 清掃」の中に「日常行う清掃のほか、6月以内ごとに1回定期に行う清掃 (大掃除)」と明記してあるので問題文は誤となります。(テキストでは表になってPDFよりも見やすいものになってますね)
ちなみにこの要領で知らなくてはいけない情報があと2点あります。(全文を一度見てみるのをお勧めしますが)
・清掃の用具や資機材の保管庫は、6か月に1度点検し必要に応じて整備や取り換えを行う
・廃棄物処理設備(ゴミの保管庫など)は、6か月に1度点検をし必要に応じて補修や消毒などの処置を行う
他にも詳細に何を管理するのか?が具体的に記されてます。が、何を半年に1度行うのかは把握しましょう。
清掃作業及び清掃用機械器具の維持管理の方法等に係る基準
空気調和設備等の維持管理及び清掃などに関わる技術上の基準この二つも管理要領と同じように清掃で何をしなければいけないのかを書かれています。
(テキストではわかりやすい表になっています)こちらの方が要領よりも少し詳細に基準が書かれているので、両方とも一読した方がいいかもしれませんね
という事でここまでで、A群の解説は以上です!
次回でB群と実技ペーパー(問6~問10)の解説をまとめるか、少し違う事を挟むかはちょっと悩ましいですが、とりあえずここまでにします!
ご清聴ありがとうございました!
